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2010年2月28日日曜日

プリンタヘッドヘッド洗浄

とっても気になる PIXSUS 850i 重箱の隅 (随時増補改訂予定)
ここに記する内容はあくまでも機械を弄り回すのがすきという個人的趣味の範囲で試したものです。メーカーの推奨する使用法を逸脱している部分については、 あらゆる環境で同じ動作をする保証はありません。
自己責任でお願いします。


パージセンスエラー(5C00)でドック入り (030420)

5C00のエラー発生
オレンジと緑が交互に4回点滅

「エラーが解除されない時は、プリンタの取扱説明書を参照」と表示されているので説明書を見ましたが、画面に表示された以上の対処法はありませんでした。
電源ランプがオレンジと緑の交互点滅はサービスが必要ということです。
magmaさんのところでも、5C00は内容不明ながら need service でしたので、早々にドック入りさせることにしました。
土曜に着払い宅配便で販売店に送付。希望通り日曜配達で修理完了品が届きました。

同梱されていたサービスレポートの処置内容には、
5C00パージセンスエラー → パージの洗浄とグリースアップ 整備
とありました。
交換部品はなし、グリースアップでしたので、どうやらどこか動きが悪くなったような感じですね。
「消耗品ですが、テストのため交換」のコメントがあり、インクタンクは全色新しい物が取り付けられていました。輸送 中のインク漏れが心配だったので空タンクに取り替えてから梱包したんですが、杞憂だったようです。インクを得しちゃったということになりま すね。修理依頼時の重要なポイントかも :-)
で、プリンタ内部を覗き込んで見ると、パーツを交換したんじゃないかと思えるほど、キレイになっている部分がありました。

個体差もあると思いますが、使用期間2ヵ月半、総印刷枚数はカウンタで4700くらいで発生した故障です。ほとんどA5以下ですのでA4換算で約2000 枚くらいの印刷になると思います。
不具合の発生箇所(↑写真)は、エプさんのプリンタと機構的には似ている?ように見えますので、PMインク使用による影響はなかったと考えています。総印 刷枚数のカウンタが5000になるときが待ち遠しいです (^_^;)



廃インクタンクエラーのリセット?かな? (030409)
残念ながら、まだ廃インクタンクエラーにはなっておりませんので、リ セットがうまくいってるのかどうか、は、不明です。
とりあえずこんな テストページの印刷はできましたので、手順を公開しておきます。
あくまでも私のところでの結果です。全ての環境での動作を保証するものではありません。自己責任でお願いしますね。

電源をOFF
リセット押したまま電源ボタンを押す
電源ボタンを押したままリセットボタン2回
ボタンを放し点滅が終わるのを待つ点 滅→
リセットボタンを1回
電源ボタンを押す
テストページが印刷されます。点 滅
電源ボタンを押して電源を切る
より簡単な手順に修正いたしました (030412)

最後に電源を切らずに印刷すると[プリンタの情報取得中]のままで、印刷できません。
電源を切ると[新しいデバイスが・・・云々]となりますのでキャンセルしてください。
黄色の部分の回数がポイントですね。電源を切らずに、ファンクションセット以下を、何度も繰り返す ことが出来ました。総印刷枚数はインクリメントされます。
黄色のファンクションを2回として、セット、実行してみると、電源を切っても、印刷をすると[オフライン]だと言われました。手動で電源を入れてみる と、[新しいハードウェが・・・云々]。なかなか変化があって面白いです。 要するに、よくわかんない、ってこと (^_^;)

PIXUS 850i V1.00 D=000.0 CH=0007 ER0=5100 Bk=18001 C=00018 M=06490 Y=08337
ST=2003/02/12-21:34 PC(M=0054 R=0021 T=0035 D=0088 C=0048) PWC(S=00821 h=00002)
EADG=0017 PAGE(ALL=4531 PP=02683 HR=00471 GP=00171 PC=00737 OTHER=00469)

さて、印刷された個々の文字・数字は何を意味するものでしょうねぇ。

PIXUS 850i V1.00     ファームウェアバージョン
D=000.0 不明
CH=0007 不明
ER0=5100 直前のエラーコード
Bk=18001 インクの・・・な~にかな?
C=00018 印刷すると数字が増えます
M=06490
Y=08337
ST=2003/02/12-21:34 セットアップの日時?
PC(M=0054 R=0021 T=0035 D=0088 C=0048) PWC(S=00821 h=00002) 不明
EADG=0017 不明
PAGE(ALL=4531 総印刷枚数
PP=02683 プロフォト?
HR=00471 ?
GP=00171 グロッシーペーパー?
PC=00737 ?
OTHER=00469) その他 :-)
情報・推理・私の印刷枚数情報、その他情報なんでも募集 (^_^;)

どこかで気に入らない操作があったのか、PIXUS 850i とは印刷されず、i850 だけになっちゃいました。とおもっていじってたら、PIXUSに戻りました (^_^;)
さらに、総印刷枚数も0002になっちゃいましたので、おそらくこれが廃インクタンクエラーのリセットなんだろうと、思います。インストールの日付も変わっちゃうし・・・・。

廃インクタンクエラーリセット

電源をOFF
リセット押したまま電源ボタンを押す
電源ボタンを押したままリセットボタン2回
ボタンを放し点滅が終わるのを待つ点 滅→
リセットボタンを3回
電源ボタンを押す
長時間のヘッドクリーニング動作があり点 滅
ヘッ ドの温度や総印刷枚数、EEPROMの情報等が印刷されます。点 滅
電源ボタンを押して電源を切る

こんなこと何度もやってると、インクが溢れるまで廃インクタンクエラーにはならないとは思いますが、実際の廃インクの状態は、850iでは分解するまでも 無く、目視できますね。
フェルトの右から徐々にインクが滲みてきているのが良く見えます。これなら安心かな?

その後、2度ほど、複数枚の印刷時に、「プリンタと通信できません」の表示、LEDがオレンジの点滅で印刷が中断電源しました。
電源OFF時に[新しいデバイス・・云々]という表示が出た時に「キャンセル」していたためと思われますが、リセットボタンを押すとすぐに復旧しますの で、充分な検証をしておりません。
同じUSB2.0ポートに接続のスキャナが[デバイスの準備が出来ていません]状態で使えないので、PCの再起動で回復すると思うのですが、プリンタドラ イバの再インストールが必要なのかもしれません。USB1.1接続のメモリカードリーダーの動作は問題なしです。
プリンタが、海外モデル名のi850と認識されているため、i850のプリンタドライバもインストールして見ました。
(030411)
インク切れになってもお知らせが出ません。ステータスモニターが正常に動作していないとのたまわります。プリンタのモデル名がi850になってしまってい るせいですね。
magmaさんのところのモデルセットを参考に(というかそのまま)、無事 PIXUS 850iに戻りました。
(030412)

モデル名セット

電源をOFF
リセット押したまま電源ボタンを押す
電源ボタンを押したままリセットボタン2回
ボタンを放し点滅が終わるのを待つ点 滅→
リセットボタンを5回 (モデル名セットモード)
電源ボタンを押す
リセットボタンを2回 (850iに)(1回だとi850)
電源ボタンを押す (セット)
電源ボタンを押して電源を切る
プリンタオフラインで印刷できない場合、PCを再起動してください。
i850と850iの違いは、ほとんどないみたいです。プリンタドライバが合致していないと、ステータスモニタが自動で起動しませんし、ステータスの獲得 に失敗します。カタログスペックを見ても海外モデルと国内モデルに違いは認められませんでした。


顔料黒インクはいつ使われるのか
850iは黒インクが顔料です。普通紙での文字印刷では、惚れぼれす るほどに、にじみも無くシャープです。素晴らしい!
ところが、この顔料黒インクに関してはちょっと気まぐれ的なプリンタで、普通紙でも「ページ設定」→「印刷の種類」によっては、使われないことがありま す。
具体的には、「冊子」の設定では顔料黒は一切使用しません。ただ、これはどうもバグと思われますけど・・・・。
葉書や封筒では、少しでもカラーが混じると、使いませんでした。宛名印刷が前提の設計なのでしょう。
顔黒インクを使っておりました。普通紙設定と比べると、その使用量は1/5位かな?追って考察いたします m(_o_)m (030305) 850i流 顔黒インクの飛ばし方 (030401)

このプリンタで普通紙での写真印刷という使い方、ほとんどされていないと思いますが、顔料黒インク部分だけが異様に目だち、暗部のグラデュエーションが極 端に乏しくなって美しくありません。高品位専用紙の設定で普通紙に印刷すると、3色混合の黒部分は激しく裏写りして、かつ、彩度が落ちてしまいます。
そこで、用紙サイズはそのままに、用紙の種類は「はがき」か「封筒」で印刷します。印刷を実行すると1枚目に推奨設定でない旨のダイアログが表示されます が、そのまま「変更しない」を選んで続行。
エプさんのPX-V700にはとうてい適いませんが、それでもなかなか・・・・ちょっと苦しいか (^_^;)
「はがき」や「封筒」の「きれい」モードでは、普通紙の「きれい」モードよりも粒状感があるんですが、顔料黒インクだけが浮いちゃう印刷よりも、好き、か な?


プロフォトペーパーでも顔料黒インクが消費される!
ま、ネタなのでちょっとひっぱります :-)
まずこちらのインクコストを見てください。キャノンさんが正直なだけなんですけれどね。
A4フルサイズイメージで、BK 3,974枚と記載されています。1枚あたりのランニングコスト、16.3円/枚の、0.3円分になりますね。で、測定環境を見ると、「プロフォトペー パーA4」になっています。プロフォトペーパーならば黒インクは使わないはずでは?
そうです、ヘッドクリーニングで消費されることをしめしていますね。
ということは、顔料黒インクを使う印刷が非常に限られている方、つまり、フォトペーパーやCD-R、マットペーパーなどの印刷がほとんどの方は、クリーニ ングだけで顔料黒インクを消費していることになります。
もちろん、黒ノズルが詰まらないように自動的にクリーニングしているわけですけれど、ちょっと釈然としません。
逆に考えると、顔料黒インクだけの印刷、普通紙でのグレー印刷や、はがき、封筒での黒文字だけの印刷でも、カラーインクは消費されることになります。
黒インクの実消費量を容量の80%程度とすると、21ml。プロフォトペーパー3.974枚の印刷で黒インクが無くなるわけですから、カラーインクも 3,974枚印刷すると21mlクリーニングで消費されると言えるかな?
カラーインクの実消費量を10mlとして計算すると、1892枚で3色とも消費されちゃうことになります。
ブラックテキストの印刷コストが掲載されてないのは、計算が面倒だったんでしょうね。案外高くつくので載せるのやめちゃったということ は、ない、でしょう :-)
こち らに印字可能枚数およびコストがしっかり掲載されておりました m(_o_)m
でも、BJ F890 がBCI-6BKで650枚も印刷できているのに、インク容量が倍以上のBCI-3eBKが 775枚だそうです。どちらも原稿はJEITA標準パターンJ1になってます。実測値なんでしょうけれど、850iのほうが断然インクの吐 出が多いってことですよね?クリーニング時も同様と考えられるのかな?
ちなみ、トイレットペーパーは高くても牛乳パックのリサイクル品を購入している私リフィラーは、さっそく精製水を求めてみました (^_^;)

「JEITA標準パターンJ1」と、「JEITA標準パターンJ6」は、エプさんのこちらのページからダウンロードできます。


顔料黒はに精製水を補充してみた
850iはかなり限られた条件でのみ顔料黒インクを使うことがわかり ました。

私の場合、もっぱらマット紙とCD-Rへの印刷です。ウェブページなどを普通紙に印刷する時も、画像部分の黒インクが浮いちゃって見えるのが気に入らない ので、「封筒」設定で印刷しています。
ということは、↑の考察から、顔料黒インクは、クリーニングだけで消費されていることになります。
で、さっそく精製水を補充してみました。黒インクの成分に、ヘッドの寿命を延ばすような成分が入っているかどうかは知る由もありませんが、精製水が「詰ま る」とは考えられませんよね (^_^;)
まったく色が付いていないとインクなしと検知されてしまいそうなので、シアンを入れていた容器で精製水を補充しました。かなり薄いシアンを補充したことに なります。
インクタンクは回収したもので、一見して完全に使い切ったと思われる、22gの個体です。

せっかくなので(?)、普通紙に顔料黒インクだけを使用するグレーの設定で印刷を試しました。フェルトに滲み込んだインクもあるわけですから、1枚や2枚 は問題なく印刷できるだろうとは思っていましたが、10枚、20枚、・・・・ん?
ほとんど問題なく印刷できてしまいました。2ch等で、エプさんの使用済みカートリッジにエタノールを補充して、残余のインクを使いきってしまおうという エタカートリッジが紹介されたことがありますが、まさにその方法の、精製水版ということになります。

もっとも、完全に使い切ったと思われるインクタンクでしたから、26枚目で、なんとなく薄く感じるようになり、27枚目には、印刷物がしっとりとして、全 体が薄いシアンになってしまいました。

で、さらに印刷を続けると、シアンになってしまってからがしぶといです。サブタンクの水もけっこうな色が付いていますので、このままかなぁと、印刷は中 止。

ヘッドリフレッシュをして(深い意味はありません、なんとなく)、インクを純正の顔料に交換です。

精製水タンク(超薄シアン) → 純正顔料黒タンク
1枚目2枚目3枚目
キヤのんはほんとにすぐインクが代わってくれますねぇ。白黒印刷用のライソンインクを使う場合でも、クリーニングカートリッジが必要ないというのもうなづ けます。
黒のヘッドはノズル数が多いせいなのか、ちょっとインクの流れ?が悪いみたい?
1枚目の半分位でインクは変わっているんですが、スジが残ります。これではせっかくの2枚目も・・・。
3枚目はとっても綺麗に印刷されました。
面白いから、こんどはその逆 :-)
純正顔料黒タンク → 精製水タンク(超薄シアン)
1枚目2枚目3枚目
やっぱりこちらも1枚目の半分くらいからインクが変わりました。で、2枚目と3枚目、順番は間違えてません。2枚目のほうが青ざめてました。3枚目はフェ ルトに滲み込んだ黒が出てきたって感じかな?
数十秒後に自動クリーニングがありました。で、しつこくあと3枚 :-)
純正顔料黒タンク → 精製水タンク(超薄シアン)
4枚目5枚目6枚目
なんか、ドラフト印刷には使えそうな濃さですね。などと思ったのもつかの間、どんどん薄くなってますので、無理ですね (^_^;)
比重は限りなく1.0に近くて濃度はゼロ(?)なわけで、純正インクと濃度を合わせるような意味で、次回からはグリセリンを少し加える予定です。もっと も、クリーニングだけで消費する黒インクの代わりですから、次の補充はいつになることやら・・・。こんなんじゃ印刷しても楽しくないし (^_^;)

インクタンクの交換はとっても簡単ですから、顔料黒が必要な時にだけ、純正インクタンクと交換するという使い方にいたしました。

他に遊べるインクはありませんかねぇ。バブルジェットはインクに熱を加えますので、エプさんのピエゾ方式と比べると、使えるインクは結構限られてしまうよ うです。
ま、今回のはインクじゃないけれど・・・・。

普通紙に普通紙以外の設定で印刷、すると
インクタンクを新しいものに取り替えるた め、使用中のインクタンクはインクを抜いて三行半。さらにインクが出なくなるまで使おうと、普通紙に普通紙以外の設定で印刷です。
A5普通紙横 置き,Cyan -9,Magenta +5, Yellow -8,γ2.2 使用サンプル画像 12

プ ロフォトペーパー

スーパーフォトペーパー

マッ トフォト

光沢紙

高 品位専用紙

インクジェット官製葉書

は がき

光沢フィルム

T シャツ転写紙

OHPフィルム

封 筒

普通紙

さすがに、なにやってんだか状態。幸い(?)に、瞳も髪も黒くなかったので、顔黒インクは 使われないようですから普通紙にも印刷しました。インクエンドのお知らせもないので、コニカのPhotolikeQP(フォト光沢 厚手)にも印刷。
もっ とも、うっかり封を開けておいたのでタバコの煙のせいで端が黄変しちゃった用紙 :-)

設 定:標準 プロフォト(用紙はコニカ)

設定:標準 光沢紙(用紙はコニカ)
顔黒インクを超薄紫に取り替えている時の普通紙印刷は、高品位専用紙よりも、はがき設定かなぁ。3色混合の黒濃度は薄くなるんですが、裏写りも少なくて、 解像度が下がるせいか、全体にちょっと鮮やかな感じがするのえね。とはいえ、串焼きでも衣をつけたてんぷらでも、ピーマンはぴーまん :-)
そいえば、「官製葉書」という言葉もなくなっちゃうわけですよね。
顔黒バトル
顔黒インクも、BCI-3eBK、 c6615d、c6656a、IC23BK、IC23MB、3社5種集まりました。プリンタで印刷して見るためには量として不足するものもありますので、 綿棒に滲み込ませて、普通紙にぬりたくるだけという、色合いと裏写りの具合を確かめるだけのバトルです。

2010年2月26日金曜日

スプリッタの複数使用は諸悪の根源

スプリッタの複数使用は諸悪の根源

スプリッタを複数使用すると
電話回線は1回線だけなのに、家の中にいくつか部屋があってそのそれぞれにモジュラージャック(MJ)があり、 Aの部屋にADSLモデム+電話機を設置して、Bの部屋にはFAXだけを置いておきたい、Cの部屋のTVにはスカパーが つながっていてPPV用回線をつなげたい、ということはよくあることだと思います。
こういう場合にまず考え付くのは、それぞれの部屋のモジュラージャックに1個ずつスプリッタを取り付けて 電話機やFAXを接続するということです。
ところが、実際にはADSLスプリッタを複数使用すると下記のような問題が起こります。

  • ナンバーディスプレイが使えない。
  • アナログモデムの通信が正常にできない。(遅くなる等)
  • スカパーのPPVが見られない。
  • FAXが使えない。あるいはFAX通信に時間がかかる。
  • 電話の受信はできるが送信ができない。あるいは、一部の電話番号だけかけることができなかったり、 かけると間違い電話になってしまう。
    (具体的には、PB(プッシュホン)信号の3,6,9,#の4つのボタンの信号が送信できなくなるため、これらの数字が 入った電話番号の相手先に電話できなくなったり、間違い電話がかかったりする)
  • 電話品質が悪くなる。


ADSL業者でも、「スプリッタの複数使用はお奨めしません」「スプリッタを複数使用するとトラブルになる場合が あります」とFAQ等で明言しているところがあります。 どうしてスプリッタを複数使用するとトラブルの元になるのでしょうか。

スプリッタって何?
ADSLを使用する場合、スプリッタでADSL信号と電話(音声)信号を分離します。Yahoo!BBのトリオモデムなどでは モデム本体に内蔵されていますが、それでも中でスプリッタが信号を分離していることには変わりがありません。
ADSL信号の方が音声信号より高い周波数を使っているため、ハイパス(高い周波数を通す)フィルタを通した信号を ADSLモデムに、ローパス(低い周波数を通す)フィルタを通した信号を電話機に流すようになっています (注1)

スプリッタの中身
スプリッタの中身はコイルとコンデンサです。
コイルは、それ自体がローパスフィルタとして働きます。(注2)コ ンデンサは、それ自体が ハイパスフィルタとして働きます。(注3) しかし、コイルやコンデンサ単体だと、目的の周波数以上/以下の電流をスパッと切る形にならず、電話機側に 余計な高周波がノイズとして入ってくることになってしまいます。
そのため、コイルとコンデンサを組み合わせることによってもっと切れ味のよいフィルタを作っています。
(実際にスプリッタに入っている回路はもっと複雑ですが、原理は同じです)

スプリッタを複数使用すると何が起こるか
ところが、こういう切れ味のよいフィルタ回路を持ったスプリッタを複数使用すると、困ったことが起こります。
「LC共振」と呼ばれる現象があります。コンデンサとコイルを並列につなげると、特定の周波数をほとんど通さなくなる というものです。(注4)
スプリッタを並列につなげると、下図のようにコンデンサとコイルが並列でつながっているのと同等の回路が出現します。



そのた め、 LC共振が起こって特定の周波数が大きく落ち込むことになってしまいます。この大きく落ち込む周波数というのが、 通常のスプリッタの場合1600~1800Hzあたりに来てしまうようなのです。「ようなのです」ってのも我ながら頼りない 表現ですが、この回路の共振周波数をきちんと計算できるだけの能力も実験する機材もないもので。
幸い、スプリッタを複数使用した場合の周波数特性が POTS スプリッタにかかわる不具合事例の紹介という ページに掲載されています。グラフはこちら。 これを見ると、見事に1600~1800Hzあたりで大幅な落ち込みが見られます。

ナンバーディスプレイやFAXが使えなくなる理由
「スプリッタを複数使用するとナンバーディスプレイやFAXが使えなくなる」という理由は、このLC共振による 共振周波数近辺の落ち込みにあります。ナンバーディスプレイやFAX、スカパーのPPV回線などは、要するに通常の アナログモデムを使っています。例えば、ナンバーディスプレイはITU-TのV.23準拠モデム(最大1200bps(笑))を 利用して電話番号データを送受信するサービスということになります。したがって、V.23の特性周波数(F0) である1700Hzが使えないとV.23モデムがリンクできませんので、ナンバーディスプレイも使えないということになります。

複数利用OKのスプリッタとは
最近、下記のような「複数利用時の問題を解決した」「複数利用OK」のスプリッタやラインセパレータが出回っています。

これらの「ラインセパレータ」が何をしているかについて解説したものがないので正確なところはわかりませんが、 名称から考えると「オンフック(受話器を置いて電話を切った状態)では電気を遮断し、オフフック(受話器を上げた~ 通話状態)では電気を通すようにすることにより、使っていない電話機器につながっているスプリッタのコイルや コンデンサの影響を遮断している」のではないかと思われます。昔(管理人がじじいなので昔の話が多くてすまぬ) あった電話回線の自動選択装置と同じような原理ですかね。
そういうわけで、理論どおり働いてくれるなら効果はあると思いますが、別の問題が発生する可能性もある (今思いつくところでは、こういう余分な回路がついていることによる電圧降下で着信/発信できなくなる というのが可能性として考えられます)ので、可能であれば分岐の元にスプリッタを入れる方がよいと思います。
ただし、YBBのトリオモデムのようにスプリッタ内蔵型ADSLモデムだったり、分岐の元にスプリッタを入れるような 配線変更工事に金をかけたくない(通常1万円近くかかると思います)ということだとこういうラインセパレータを 使うしかないという場合もあるでしょうから、やってみる価値はあるでしょう。(注5)



ラインセパレータを利用する場合、下記の2点に注意する必要があります。いずれも理論上の話なので、場合によっては 守らなくてもちゃんと動作する場合もあるし、守ってもダメな場合もありますので、あらかじめご了承ください。
  1. ラインセパレータを入れる場所に注意してください。スプリッタの手前(スプリッタよりMJに近い方)に入れないと 意味がありません。
  2. 電話線に接続されているすべてのスプリッタの手前にラインセパレータを入れる(またはすべてのスプリッタを ラインセパレータ内蔵タイプに変更する)必要があります。正確に言うと、1つだけ抜けている場合、その抜けている ところのFAX・ナンバーディスプレイ等は正常に働きますが、それ以外のところは通常の複数スプリッタ使用と同じ トラブルが出ます。また、2つ以上抜けている場合は全く意味がなくなってしまいます。
なお、2部屋だけで、しかもPCとモデムがある部屋には電話がないという場合には、単純にモデム側は直結して 別の部屋の電話・FAXだけにスプリッタを取り付ける配線がお勧めです。



ただし、この場合でも、Yahoo!BBのトリオモデム(12M・26M)やACCAのW3モデム(26M・VoIPと無線LAN機能付き)のように スプリッタ内蔵のモデムの場合、モデムの前にラインセパレータを入れないとFAXが使えなくなります。

「ガス自動検針器用ADSLアダプタ」について
最近、ガス自動検針器用ADSLアダプタ、というものが出回っています。
ADSLの普及に伴ってガス自動検針器が悪者になってしまって「とにかく取り外してほしい」といわれることに危機感を 感じたLPガス業者の方で開発したもののようです。回路的にはほぼスプリッタと同様のもののようですが、さすがに 宅内にもう1個スプリッタをつけることを前提として位相管理などに気を遣って開発されているみたいで、FAX等でも 問題は起こらない場合が多いようです。しかし、中にはやっぱりこれをつけてもFAXが使えず、ガス検針器を外したら 使えたなんて話も聞いたことがありますので、外せるなら外してもらった方がベターだと思われます。


注1
低コストのスプリッタだと、電話機側にはローパスフィルタが入っているがモデム側は直結というものもあるようです。
注2
コイルとは電線をらせん状にぐるぐる巻いたものです。そこへ直流(プラスマイナスが決まっている電流)を流すと、 電磁石になって回りに磁界ができますが、電流自体は普通に流れます。ところが、交流(プラスマイナスが周期的に入れ替わる 電流)を流すと、プラスマイナスが入れ替わった瞬間には電流はさっきまで自分が作っていた磁界に逆らって流れなくては ならなくなるために流れにくくなります。
したがって、周波数が高い、プラスマイナスの入れ替えが激しい電流ほどコイルを流れにくくなるため、直流~周波数が低い 交流だけを通すローパスフィルタとして働くことになります。どの程度の周波数まで通すかは、インダクタンス (単位:H(ヘンリー))という数値によって決まってきます。
注3
コンデンサとは、要するに電気を通す金属板を2枚並行に並べたものです。2枚の板の間は絶縁されているため、そのまま では電気を通しません。しかし、これに直流を流すと、流した直後は(例えば)こっち側の板がプラスになったら、それに 対応して反対側の板がマイナスになるため、見た目上電流が流れるように見えます。ところが、すぐに金属板上が電気で いっぱいになり、それ以上帯電できなくなるので電流が流れなくなってしまいます。
ここに交流を流すと、最初に電気がたまって、次はプラスマイナス逆になるので逆にたまってという形で、それなりに電流が 流れるようになります。周波数が高ければ高いほど、板が帯電しきるひまもなくプラスマイナスが逆になるので、ほとんど 通常の電線と同様に電気が流れるようになります。
したがって、コンデンサは高い周波数の交流電流だけを通すハイパスフィルタとして働きます。どの程度の周波数以上を 通すかは、静電容量(単位:F(ファラド))という数値によって決まってきます。
注4
コイルを通った交流電流は、90度位相が遅れます。つまり、電流の波が1サイクル(360度)の1/4だけ遅れる形になります。 コンデンサを通った電流は、逆に90度位相が進みます。そのため、下の図のようにコイルとコンデンサを並列につなげると、 90度遅れた波と90度進んだ波が合流してくるわけで、ちょうど180度ずれますから互いに打ち消しあいます。周波数が低いときは ほぼ100%コイルからの電流であり、高ければほぼ100%コンデンサからの電流なので問題ありませんが、その中間の特定の周波数で コイルからの電流とコンデンサからの電流が等しくなると、打ち消しあって電流が流れないことになります。これが「LC共振」 と呼ばれる現象で、このときの周波数を「共振周波数」と呼びます。
注5
「どうしてADSL業者は最初からラインセパレータ 内臓スプラッタ 内蔵スプリッタを標準添付にしないんだ」 という疑問をお持ちの向きもあろうかと思います。その答えは、「標準規格外になってしまうから」です。
例えば、ELECOMの通常スプリッタラインセパレータ内蔵スプリッタの 紹介ページを見比べてみてください。通常スプリッタの方には「ITU-T G.992.1 Annex E Type4 Japan」という準拠規格が 書いてあるのに、ラインセパレータ内蔵タイプの方には記載がありません。要するに、オンフックの時には電流を遮断する というラインセパレータの機能そのものがG.992.1 Annex Eには合致しないのです。

2010年2月14日日曜日

Intel チップ セットで UDMA66 モードを有効にする方法

UDMA66 をサポートする Intel チップ セットを搭載した Windows コンピュータでは、デフォルトでは、UDMA66 モードが無効になっています。これは仕様によるものです。

UDMA66 モードを有効にする

  • デバイスが UDMA66 モードをサポートしていることを確認します。
  • 正しいピン配置の 80 ピン IDE ケーブルを使用します。
  • 次のレジストリ キーを追加します。

    重要 : この資料には、レジストリの編集方法が記載されています。万一に備えて、編集の前には必ずレジストリをバックアップし、レジストリの復元方法を理解してお いてください。バックアップ、復元、および編集方法の詳細を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    256986 (http://support.microsoft.com/kb/256986/ ) Microsoft Windows レジストリの説明
    1. レジストリ エディタを起動します。
    2. 次のレジストリ キーに移動します。
      HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E96A-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\0000
    3. [編集] メニューの [値の追加] をポイントし、次のレジストリの値を追加します。
         値の名前 : EnableUDMA66
      データ型 : REG_DWORD
      値のデータ : 1
    4. レジストリ エディタを終了します。
    5. コンピュータを再起動します。
: IDE ケーブルの詳細については、ハードウェアの製造元にお問い合わせください。

コンピュータを再起動すると、ハードウェアで UDMA66 モードがサポートされていれば、そのモードが有効になります。

こ の資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows 2000 Server
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows 2000 Professional
  • Microsoft Windows XP Professional
  • Microsoft Windows XP Home Edition
  • Microsoft Windows Server 2003 Service Pack 1
キーワード:
kbhowtomaster kbstoragedev KB247951

TuneXP WinXP 高速化

インストール~日本語化 l 起動ファイルの再配列(高速化)
TuneXP WinXP 高速化
ウィンドウズXPの起動ファイルを ハードディスクの読み取りが早い外周部分に再配置して起動を高速化し、又レジストリのカスタマイズにてシャットダウンを速くする事が可能です。他にも高速 化可能な設定が搭載されておりウィンドウズXP を全体的にパフォーマンスアップ出来ます。

* 起動ファイルの高速化は、実行前に復元ポイントを打ち込み又ハードディスクをデフラグして最適化してから適応されて下さい。

作者サイト http://www.driverheaven.net/
本体の入手先 C net Download,Com サイトを訪れて検索ボックスより 「TuneXP 」 にてサイト検索して入手ぺージへ行けます!
日本語化プログラム http://hp.vector.co.jp/authors/VA036290/



メイン画面
全てメニューバーより設定、実行します。
メモリとファイルシステム レジストリ高速化設定 / ウィンドウズ最適化機能
ハードウェアー ハードウェアー高速化設定
インターネット インターネット関連高速化設定
サービス ウィンドウズ関連サービス
ツール ウィンドウズ付属のツール



主な高速化機能 - 項目をクリックすると実行されます。
プリフェッチフォル ダをクリア C:\Windows\Prefetch フォルダ内を削除
プログラムの起動プロセスを記録している pf データーを削除します、アンインストール済みのデーターも残る事もあり実行後は pf データが再構成されて起動も速くなります。
ブートファイルをデフラグ(Y) 起動ファイルを最適化する
ウィンドウズの起動が著しく遅くなった時に実行するとよい。
ZIPフォルダを無効化(Z) ウィンドウズ標準で付いているZip圧縮ファイル対応の機能を無効に する事で エクスプローラーの動作を軽減する。 又は 検索速度の高速化が見込まれます。 別途に圧縮解凍ツールを導入の場合は問題なく無効に出来ます。

無効化後、再度ZIP形式を有効はZIPファイルを 右クリックメニューから 「プログラムから開く」 選択でウィンドウズの ZIP 形式の展開が復活します。

関連ソフト - 圧縮フォルダ表示制御ツール
[icon] CompressedFolder Disabler/Enabler Version
Zip/Lzh 圧縮解凍機能の有効無効を制御するツールです。 寄付歓迎のフリーソフトです。 インストールはカスタムより「圧縮フォルダ表示制御ツール」ツールのみを選択してインストールする。

圧縮解凍御ツール
Explzh for Windows
エクスプローラライク万能ファイル操作ツール。 Vista や Windows 7 (x86/x64) にも完全対応。
高速起動(U) 起動を高速化
ブートファイル(起動)をハードディスクの一番読み込みと書き込みが速い外周部分に移動、再配列する事によってウィンドウズの起動を高速化する。

こちらの ページを必ず参考に!



レジストリ高速化設定項目
レジストリをカスタマイズしてウィンドウズを高速化します、項目にチエックを入れてパソコンを 再起動にて有効になり、
チエックを外して再起動にて元に戻ります。
DLLの開放を高速 化 使用していない DLLファイルをメモリから開放してメモリを節約する..。
シャットダウン時ページファイルをクリア 仮想メモリを削除。 セキュリティー面で貢献します。 その分シャットダウンに時間が少し掛かります。
ページングを無効化 仮想化メモリ領域を 「なし」 にする。 メモリ500MB以上搭載の場合に適応可能。 効果大
高速シャットダウン シャットダウン時に応答が無いプログラム の応答待機時間は、標準では20秒ですが、1秒に短縮してシャットダウンを高速化する。
ファイルアロケートサイズの調整 メモリファイルの割り当てサイズを最適 化。 大きな効果はないが応答性が少し改善される。
プリフェッチの最適化 プリフェッチ pf データーを最適化する。
NTFS パフォーマンスの向上 ファイルフォルダの最終アクセス日時の更 新を無効化。 ディスク・パフォーマンスを改善します。
デバイスドライバ****** ファイルアクセス管理用のメモリサイズを 最適化。 
Windows XP はメモリ初期設定の 128MB にて最適化されています。 メモリを多く積んでいるのなら積載量に合った IO バッファ値を指定してパフォーマンスアップ出来ます。 主にデーターの転送速度を高速化します。


UDMA-66を有 効にする マイクロソフ ト・サポートオンライン
I ntel チップ セットを搭載した Windows コンピュータでは、デフォルトでは、UDMA66 モードが無効になっています..............

Intel チップ セットで UDMA66 モードを有効にする方法
CPU優先度を増やす CPU 時間配分をフォアグランドを優先にする.。
バックグラウンドで動作するシステム全体よりも、ユーザーがプログラムを使用する上での操作性、体感速度を向上させます。
USB機器の接続を確認する感覚を長くす る USB 機器の接続を通常は1ミリ秒毎に確認しています。この、確認の間隔を伸ばし、CPUへの負担や電力消費を抑えられ特にバッテリー使用のノートパソコン使用 の場合には特に有効です。
識別番号IRQの伝達を最適化 割り込み要求の伝達を最適化。
CPUが処理している時にデバイス(キーボード, マウス)からの信号(IRQ)が送られた時に(割り込み要求)CPU は、IRQ の要求を優先して処理します、それを最適化します。


IP 設定 パソコンのIPアドレスを確認できます。
DNS キャッシュを増やす(D) Wevアクセスを早くする。



ツール
ウィンドウズに付属する各種最適化ツールの実行及びウィンドウズアップデート。
チエックディス ク コマンドラインで、チエックディスクの実 行。
ハード ディスク上のファイル システム エラーや不良セクタの確認と回復が出来ます。
デフラグ コマンドラインで、デフラグの実行 
ハードディスクの最適化をより効率よく実行できます。
システムファイルチエッカー(S)
Professional にて使用可能
ウィンドウズの問題を幅広く解決するのに役立ちます。システムファイ ルを調査して問題がある場合は修復してくれます。  実行の場合は ウィンドウズのインストール CD-ROM を要求される場合があります。
windowsアップデート ウィンドウズアップデートへのリンク

2010年2月1日月曜日

タスクマネジャーの置き換え

ANo.4

Process Explorer
http://www.forest.impress.co.jp/lib/sys/wincust/taskservice/prcsxplorer.html
日本語化パッチ
http://works.xworks.org/l10n/sysinternals/process_explorer
オプション→タスクマネージャと置き換え にチェックを入れることでWindows標準のタスクマネージャーの代わりに起動します。

SlightTaskManager
http://uechoco.s14.xrea.com/download/stm.html
設定→SlightTaskManagerを標準タスクマネージャにする

adobe Flash のバージョンダウン

1.ここからアンインストーラーをダウンロードして、現在入ってしまっているFlashをアンインストールします。


2.ここから該当するバージョンのFlashをダウンロードしてインストールします。
(どこかに日本語サイトがあるのでしょうか?)

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